10/30晴れ、ポカリの季節

2回目のワクチン接種を終えた。腕が痛むくらいの副反応で済んだことが、逆にさみしい。

入浴後、発熱に備えて買っておいたポカリを飲む。乾燥しているからだろうか、個人的には、ポカリは冬の味。

 

腸炎はたまにやるが、発熱を伴うような体調不良にはめっきりご無沙汰だ。汚い話だが、嘔吐は小学生以降していない。当時はほぼ毎年インフルエンザにかかっており、ほぼ毎年ゲロゲロしていた。以下、汚い話が続きます。

ゲロゲロするとすっきりするため、具合が悪い時は進んでやるくらいに抵抗はなかったのだが、いつからかゲロゲロに対する恐怖心が芽生えたように思う。その後は気持ち悪くならないことを、つまりはゲロゲロするような健康状態にならないことを目標に生きてきた。

そんな大げさなという気もするけれど、案外そうでもない。それほど、私はゲロゲロがだめになってしまった。以上、汚い話終わり。

 

散々かかったおかげか、中学校にあがってからはインフルエンザとは縁遠い生活を送っている。健康なことはいいことだが、でも、たまには看病されたい。なんて、30を過ぎた人間が言うことではないけれど。

インフルエンザで休んでいるとき、出てくる飲み物はポカリかほうじ茶だった。それもあって、ポカリは冬の味なのかもしれない。クラブ活動の時に持たされるのは粉末を溶かすタイプのスポーツドリンクだったけれど、そちらはポカリではなかったように思う。ポカリスエットは高いから、特別なのだ。

そして、病気の時はほうじ茶が出てきた。普段は緑茶なのに、熱で寝ている時だけほうじ茶だった。その理由はよくわからないが、おそらく母の気まぐれであろう。

 

牛乳と梅干しの組み合わせは、私にとって給食の味である。そもそも、こんな食べ合わせをするのは学校給食くらいなものだ。私は小・中学校と給食のお世話になりいろいろなメニューを食べたはずだが、真っ先に思い出されるのは、梅干しの酸っぱさと牛乳のほのかな甘さが口内に広がる瞬間なのである。

人気メニュー献立の日は、肉じゃがとサバの味噌煮、わかめごはんが出てきたと思うし、この3つはおいしかった。私は生のミニトマトが苦手で、食べられるけれど本当に苦手で、涙が出るくらいに苦手で、給食にごろんと2つも3つもミニトマトが出てくるのは本当に悲しかった。ポジション上、彼らはデザート枠で出てくるので、ミニトマトの日はデザートがない。余計に悲しい。そして、学年が上がるとミニトマトの数が増える。苦しい。

 

食べ物は、それ自体の味ももちろんあるが、食べた時のシチュエーションも「おいしさ」に大きく影響する。梅干しを口に入れて牛乳が恋しくなるなんて、食べ合わせとしては変なんだろうけれど、私にとっては「いける」味なのだ。

なんて言っていたら梅干しが食べたくなってきた。けれど、市販の梅干しは給食の梅干しとはどこか違っていて、牛乳に合わない。今となっては、思い出の中にだけ存在する味となってしまった。

給食を全力で食べる先生の話。アマプラにもあるよ