行ってきた喫茶店の記録(2)

夏だよクリームソーダ特集!をしたかったけれど早々に挫折してしまい、しかし季節っぽさが出ているメニューを頼もうとは意識しながら喫茶店に通った記録です。

7月くらいから10月末まで。

 

・1店舗目

たびたび紹介しているお店だが、今回は珈琲ゼリーを注文。弾力があるというのか、ゼリー界ではもちもちに入る部類の食感で、それを黒糖シロップとともにいだたく。下に敷かれている白いバニラアイスはやはり弾力がある……というのは変かもしれないが、氷粒がはっきりしていて、ロッテの〈爽〉みたいだと言えば近い気がする。

どちらも舶来ものっぽいというか、日本に来たばかりのゼリーやアイスってこんな感じだったんだろうなという荒っぽさがあった、などと適当なことを言ってみる。一口食べて、これは一体……何を食べているのだろう……という不可思議さがあり、必然的にゆっくりと味わうことになった。おいしいとかではなく、まさに不思議味。

隣の液体はミントソーダ。どちらも夏季限定でした。

 

・2店舗目

某インタビューで尋ねたお店。クリームソーダではなくソーダシュプールと言う。

ソフトクリームがなくなってからソーダ部分へストローをさした方がいい。なぜならば、混ぜることができなくてシロップを原液で飲むことになる、という単純な理由のためである。この緑色のはシロップ味だったけれど、某インタビューでは黄色いのを頼んで、そちらはちゃんとレモン的な酸っぱさがあった。

某一万字インタビュー、ぜひ読んでください

カウンターには常連っぽいおじいさんがいる一方、髪を巻いて短い丈のトップスを着た女性グループもいたりして、客層難しいな、と思いながら眺めていた。そういうカテゴリーに分けた場合、自分はどこに属するのだろう。暗くてよくわからない人、なのかしら。

 

・3店舗目

チョコバナトーストです、バナナじゃないです。

前回の記事で食べたいと書いていて、食べに行ったよの図。バターの塗られたトースト、バナナ、チョコレートソースにバニラアイスで構成されるこの物体は、甘い冷たいしょっぱい温かいを詰め込んだユートピアである。想像した通りの味と食感なんだけれど、それがとても楽しい。おまけのさくらんぼについてはノーコメント。

こちらに出かけたのは、実は人生で初めてライブに行った日でして、その日はまあまあ雨が降っていて、このお店で本を読みつつ時間を潰そうと思っていて、思ったより強い雨だったので本が濡れてしまっていた、というエピソード付き。次はモーニング食べに行きたい!

ライブの感想とは名ばかりの言いたいことを言っただけ記事もあるよ

 

・4店舗目

アイスコーヒー砂糖ミルクをロックで味わう。お店の人もぐいっとどうぞ、って言ってた。

このお店では冬の間アイスコーヒーを提供しておらず、というのもあまり数の出ないアイスコーヒー用の豆を準備するのはロスが多いためだそうだ。お客さんの中にはアイスコーヒーしか頼まない人がいて、その人とは「じゃあまた春に」と挨拶をするとかしないとか。以上、インターネットに転がっていたとかではなく私が実際に聞いた話である。

私が訪ねた時、他にお客はいなかった。店主もコーヒー(とチーズケーキ)を提供した後は手持ち無沙汰そうである。きっとここで私が話しかけてオーラ、あるいはそれに類似するもの、いわゆる「隙」を見せれば、きっと店主は色々話をしてくれるのではないか。私は試されているのだ、「隙」を生み出すことができるかどうかを!

……という緊張感のせいかはわからないが、残念ながら会話が弾むことはなかった。隙っていうか、全然話しかけていいしこっちも隙あらばふざけていい?オーラを出したいところなんですが、うまく出せません。それはそれとしてチーズケーキ美味しかった。

 

・5店舗目

かぼちゃプリンとアイスコーヒー。このプリンは季節限定らしく注文したもの、このお店のフード制覇がなかなか進まない。種類多いんだよ。

シナモン風味のかぼちゃプリン。プリンは固くてもなめらかでもたまご風味が強くても濃厚ミルク(牛乳)感でもカラメルでも生クリームでもプッチンプリンでもモロゾフでもパステルでも何でもいい。これが好きっていうほどプリン好きじゃないし。

茶店通いをしているが、こういうコーヒーが好き!って言えるほどコーヒーの違いがわからないし、そこまで熱量をもって好きと言えない。しかし、こだわりがあったり豊富な知識があって初めて「好き」と言ってもいい、ことではないはずだ。特にこれがいい、というものがないということは博愛主義ということであり、全て平等に好きなのだ。

なので私はこれが好きっていうほどのプリン好きではないが、だからこそ全てのプリンに愛を注いでいこうと思う。