6/4くもりのち晴れ(あつい)、料理が下手になる条件

タイトル戻します。

 

別に、料理は嫌いではない。と言って、得意なわけでもないしこだわった料理も作れない。「映え」とは程遠く、茶色いおかずが続くことも多いけれど、毎日の食事に困るようなことはない。レシピがあれば、作りたい/食べたいと思ったものはなんとか準備できる程度の技術はあるつもりだ。たまにホームラン、会心の一撃が出ることだってある。

なんだけれど、打率がいいのは週末に限った話で、平日はいまいちぱっとしない。今日も、キーマカレーを作ろうと思って失敗した。カレーで失敗するなんて、と思われるかもしれないが、しくじったのは味ではなく、食感。人参と玉ねぎ、ひき肉で作ったんだけれど、野菜のしんなり感が足りなくてやたらと歯ごたえのあるキーマカレーができてしまった。

さらに、できたて熱々を食べてしまったので、若干口の中が痛い。週末だったら、時間をかけて野菜を炒めるか、あらかじめレンジでチンしておくのに、平日だとそれができない。作ってすぐ食べるということもしない。いや、少なくともぐつぐつのカレーをかきこむようなことはしない。

なぜなら、ゆとりがあるから。そう、ゆとり。

 

仕事中、15時頃から「はやく今日の仕事終わんねえかな」と時計を見つめつつ、夜ご飯に何を食べるか考えている。だってその時間には仕事に飽きてるし。午前中、がーっと仕事を進めると、午後は体力切れになることが多い。それは置いておいて。

米?麺?肉?魚?作る?買っちゃう?

自問自答して、食べたいものが決まったら退勤後の動きをシュミレーションする。まっすぐ帰ってあれとあれを温めて、あるいは、お店に寄ってあれを買うつもりだけれどなかったらあれを買って、食べる!!だってもうお腹ペコペコなんですもの、我慢できません。

家に帰ったら手洗いうがいはするけれど、お化粧を落とすより部屋着に着替えるより荷物を片付けるよりなにより、ご飯の準備をする。一人暮らしの1Kアパートってだいたい玄関と台所がつながってますよね、で、台所を通って自分の部屋に行く。なので、靴を脱いで流しで手洗いうがいをしたら、みそ汁鍋を火にかけるかご飯をレンジに突っ込むか、する。そうして部屋に入り、カバンをおろして、お鍋やレンジに注意しつつ部屋着に着替える。でももうお腹が減って力が残っていない。細かい片付けは後にする。

この間、考えていることはずっと「お腹が減った」だけである。止まったら回遊魚のごとく、たぶん倒れる。慣性の法則により動くことができているので、静止したら自力では動けない。それぐらい、残体力は0に近いのだ。

そんな感じだから、もうご飯なんて今すぐ食べたい。なんだけれど、たまに「あれが食べたい!」といって、今日みたいに夕飯を一から作ることがある。でもお腹が減った、早く食べたい。食べたい、たべたい、tabetai……空腹は人間の理性を奪う。時間と手間と工夫で美味しく調理することよりも、とにかくよこせ!という気持ちで、乱暴に切った材料を乱暴に火にかけ、乱暴によそって食べてしまうのだ。

火は十分に通っていない。温かさは食べるのに適していない。見た目もきれいとは言い難い。そんな食事を、空腹を満たすためだけに乱暴に食べる。そりゃ、いまいちな料理しかできないよ。

 

きれいな字を目指さなくても、まずは丁寧な字を目指せ。小学生の時、先生がクラスに向かってよく話していた。料理も、いや、すべてのことはみんな同じだ。うまくできなくても、まずはゆっくり、丁寧に取り組むところから始めよう。どうせなら、美味しい料理が食べたい。そのための時間と手間、あるいは工夫を惜しんではいけないのだ。

……つってもさあ、お腹が減るのはどうしようもないし、すんごいぺこ&ぺこだし。皆さんは平気なんですか?大人ですねえ!