「時間の記録」をつけてみてというススメ

意識高い系の内容です。

 

かつてクリスピ―・クリーム・ドーナツが日本に上陸したとき、東京で学生をしていた私は話題のスポットに行ってみたくてその行列に並んだ。朝7時、今はなき(なくなっちゃったんだ!)新宿店には、そこそこの人が集まっていた。

今もやっているのかわからないが、並んでいるとできたてのグレーズドドーナツを配ってくれるんだよね。

私が列に加わったとき、少し前に外国の方が3人くらい、日本人もいたかもしれない、グループで並んでいた。ワイワイしゃべりながら順番を待つ彼らの元にも、しばらくするとサービスのドーナツがやってきた。センキューだかありがとうだか、なんだか一通り騒いだあと、彼らは行列を外れ、店を後にする。

「oh! トキハ カネナリ!!」

 

私はなんだかんだ言って、クリーム・クリスピー・ドーナツのオリジナル・グレーズドがとても好きだ。

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お金が財産であれば、時間だって財産である。忙しくするにもぼーっとするにも、1秒、1分、1時間と「時間」を使わなければならない。全世界の人に平等に配られたこの資源は、誰も勝手に増やしたり、減らしたりすることはできないのだから、お金以上に有効に使いたいところ。お金を使用した記録はつけるのに、時間をいちいち記録しないのはなんでだろう??と疑問に思った私は、一日の「時間の記録」をつけてみることにした。

嘘です。

いろいろ見聞きする中で、「時間の使い方を振り返ろう」というアクションが何度か出てきたので、そんなにみんなが勧めるならやってみようかな、と思って5月後半の一週間ほどを、記録してみた。

記録方法は、10分単位で、たまに5分単位で何して何したをどんどん書き込んでいくだけである。縦に時間(起床するちょっと前の6時、7時、8時……就寝しているであろう深夜1時)、横に60分(10分、20分……60分と10分刻みにした)をとった表をエクセルで作り、印刷して手書き記入する。デジタルで記録してもいいと思うし、そこはお好きなツールをお使いください。

小学生の頃、長期休みに入る前に作った「一日の過ごし方」を思い出す。できるだけ具体的な方が振り返りやすいので、例えば「仕事→→→」としないで、できるだけ「〇〇→△△→→□□」とするとよい。難しいのが休みの日で、気を抜くと記録することを忘れてしまう。

 

記録をつけていると、「何もしていない時間」というのが浮き彫りになってくる。いざ書こうとすると、今まで何をしていたのか、言葉で表せないのだ。

特に仕事で、「あれ、今、何もしてなくね?」という空白の時間が思ったより多いことがわかる。そういう時間はさぼっているわけではなく、どうしよう(どう進めよう、とか相談した方がいいかなあ、とか)と悩んで、机の上で書類か何かをこねくり回しているだけだったりする。頭の中ではあーだこーだと考えているから仕事が進んでいる気がするけれど、実際には何も変わっていない。この10分、30分、あるいはそれ以上の時間を、ただ書類を右に移したり左に戻したりしながらうなっていただけだ。

いやいや、そんな時間ないですよという人は、特にこの「記録」をやる必要はない。すでに、時間という資産を有効に使っているのだから。ただ、さっきの「何もしていな時間」にドキッとしたりあっと思った人は、一日でも記録してみるといいと思う。

それから、やはり現代っ子なのでスマホをいじっている時間が長いことにも気づく。目的があってスマホを使っているのならいいけれど、特にすることもなくてスマホで動画やらサイトやら、あるいはゲームやらなんやらをしてしまう。その時間を、本来のやりたいこと・やるべきことにあて直すことができたなら、「記録」をつけた甲斐がある。

 

そう、「記録」すること自体が目的なのではない。「記録」して、自分の時間の使い方が適切かどうかを見直すことが大事なのである。だから、スマホでゲームがダメなのではなく、ゲームで時間を消費して、ほかのことに使う時間が足りないのなら見直しが必要だよね、という話。

私も、仕事における「何もしてない時間」がもったいないことに気づき、できるだけ進んだ実績を作りながら仕事を進めるよう、ここ3日間(それだけ!)は気をつけている。書類を上司に確認してもらうとか、調査を一つ終わらせたとか、疑問点をなくしたとか。この10分/30分/1時間で、これをこういう状態にもっていこうと意識するだけで、仕事のスピードがあがる、気がする。

私もまだ試行錯誤中なので、「こうなりました!」という明確なアフターをお見せできないのだが……すみません。

 

1日24時間じゃ足りない!と言って、もしかしたら「なんとなく消費している時間」が結構あるのかもしれない。コンビニに行ってなんとなくおやつを買ってしまい、お金がちょっとずつ無くなる、的な。どうしても足りないというのなら、お金を出して便利なモノ・サービスを購入してみればいい。タイムイズマネー、時間はお金で買えることもある。

個人の課題としては、休みの日の記録がちょっと心もとないので、休日分はもう少し続けてみたい。なんとなくスマホがとんでもなく多くてもったいなんだけれど、じゃあ何に振る?というのがいまいち思いつかない。でもやりたいことはいくつかある。たとえばストレッチとかさ。

時間とお金が(多少)あっても、やる気がないのが大問題。

 

ということで、みなさんも時間の使い方を見直して、大時間持ちを目指しましょう!!