たまにはカッコつけさせて

 緊急事態宣言解除後、友人と焼肉屋へ行った。地元では超有名店だし29の日だし金曜日だしプレ金だしで、念のため予約を取ったけれどそこまで混んでいるわけではなく、かといってがらがらでもない。

 

キムチ盛り合わせから始まり、何食べたっけかな。

牛タン(塩)、ホルモン、ラム、カルビ、冷麺にウーロン茶。牛タンについてくるレモンをかけるタイミングがわからずそのままスルー、ホルモンは焼けているのかやはりわからず焦げかけを食べ、そして飲み込めず噛み続ける。友人が人生2回目だというラムは非常に柔らかく、カルビはもちろんおいしくいただいた。二人で分けるからと大盛りを頼んだ冷麺は、思ったより量が多いものの焼肉の後にさっぱり平らげ、残ったキムチをちびちび食べる。

そういえば、ウーロン茶で乾杯しなかったことに今気づいた。

 

なんだかんだ話しているうちに、読書ノートの話になった。本を読んだ後どうするのかという、人類の永遠の課題。読みっぱなしもあれなんで、何かまとめたいんだがその方法が定まらないという人は、多い気がする。そして、ノートにまとめるとなるとなぜか完璧主義者になる人も多いと思う。決まった形式で、きれいな字で、きっちりと。結局、それができなくて、何度「読書ノート」を放り投げたことか。

友人は、著者別にノートをまとめたいらしい。私には、さすがにそこまでのまとめたい欲はないのだが、そうか、そういう人もいるのか。

なぜ友人にはそこまでのまとめ欲があるのかというと、曰く、百科事典になりたいという願望があるのだそうだ。また大きく出ましたね、続けて続けて。知らないジャンルの知識をとにかく増やして、何でも知っている人になりたいのだ。正直、私はそんなこと1mmも考えたことがないので、へええ以外の感想は出ない。

でも、「私は百科事典になりたい」というキャッチコピー、いいな。私もなんか考えようかな。

 

ちょっと話は逸れて、ストレングスファインダーという、その人の特性を診断するテストがあるのだが、その項目の一つに収集心がある。情報をとにかく集めたい、という資質なのだが、友人はその収集心が強いんだろうなあと思った。気になるから、ちょっとテストを受けてみてほしいな、なんて。

 

話を戻す。私は何を目指しているんだろうと、しばらく考えてみた。ちなみに、私がストレングスファインダーのテストを受けた結果、一番強い資質は回復志向だそうだ。要は問題発見/解決力で、最初はピンとこなくて回復志向ってなんか白魔導士ぽいな!というよくわからない感想を抱いた。

しかし、テストの結果を知ってからは、自分を「そういう人」としてとらえることが多くなったのもまた事実である。もともとそういう傾向があったのか、それとも結果に引っ張られているのか、今となってはわからなくなってしまったが、困ったことは放っておけないところはある、気がする。

なんでそういう結果になったの、なにがどうしてこうなった???、理由や根拠を知りたい欲は強いかもしれない。だって、それがわからなければ、今抱える問題を解決できないじゃないか。

 

ブラックボックスの中身を解き明かしたい。なんてどうだろう。

箱の中で何が起きたのか。中身を修正できなければ、箱からは同じ問題が出続けることになる。その、出てきたものを修正して問題を解決する方法もあるけれど、なんでなんでなんで、結果に対する過程が気になる私としては、箱の中身を修正してスッキリしたい。よくわからないけれど、原因が箱の中にあるのならちょっと手を入れてみようかな。

問題は、中の見えない箱の中に手を入れる勇気と覚悟があるのかどうか。知りたくないことも、誰かにとって知られたくないことも、時には詰まっているかもしれない。でも困ってるんでしょう?じゃあどうにかしないと。

私は、みんなで楽しく過ごしたいだけなのだ。