漸次(ぜんじ)を狙え!

11月に一度、明らかに寒い日というか気温が下がった境目みたいな日があったけれど、12月に入ってからもう一段階気温が下がる日が来た。私が現在住んでいるところは決して雪が多い地域ではない。そしてそのせいで気温が下がる。

 

放射冷却というやつで、雪が降って雲に覆われていると熱が逃げないが、夜空に雲がない状態だと翌朝の気温が下がる。盆地だとか平地だとか地形の問題もあるのだろうけれど、そんなわけで、本州内ではかなり寒い冬を過ごさなければならない。

寒い季節になると街は華やかになる。外が暗い分、室内の明るさが目立つのだろうか、飾り付けられた電球の明るさを頼りに、夕飯は何を食べようと家に帰る日々を送っている。最近、頭の中は「次の食事はどうしよう」で埋め尽くされている。

 

去年の秋頃から少しずつ体重が減って、先日無事に辿り着きたい目標に届いた。方法としては至ってシンプルに、消費カロリー>摂取カロリーに気をつけただけである。だけである、と言うのは簡単だけれどそれができないから世の中困っている人ばかりなのだが。

3日間は気をつけて4日目には何を食べてもよい、の4日間サイクルで生活を考える。そういう情報をインターネットで拾ってきて、実践してみた。律儀に、4日目に当たる日はカレンダーに印をつけて、この日までコンビニに行くのはやめておこうとか、この日に揚げ物を食べようとか、気にしながら生活する。そうすれば我慢は苦ではなく、適度にご褒美も用意できる。何より、生活に馴染ませやすい。

ダイエットとは、自分がしたいことを習慣化させられるかがポイントではないだろうか。運動をする。カロリーを抑える。水を飲む。それを、無理やり取り込むと失敗することが多いけれど、「そんなに変わらないよー、大丈夫だよー」と自分を騙すことができれば、いつしかやりたかったことが習慣に、当たり前のことになる。今や、私にとって4日目にたくさん食べることは普通のことである。

 

だから、冬とかついでに夏にも、もう少しうまく忍び寄ってきてほしい。半袖だと寒いと思ったらもうこんなに気温が下がってるじゃん、ジングルベルじゃん。冬の寒気団ご一行の皆様方には、人間に寒いと気付かせず、いかになめらかにマイナス世界に入り込むかを競っていただきたい。私を含め、街にいる人間はおおよそその寒さを察している。たまに半袖or短パンの小学生もいるが、彼(彼女)らは例外だろう。母親とは毎朝どのようなやりとりをしているのか、想像したらおもしろい。

とにかく、そんなんじゃダメだ。寒気団としての誇りを持つべきである。北風と太陽ってそういう話だったったけ、と思って検索したら全然違った。自分でも無茶苦茶なことを書いている自覚はあって、少し混乱してしまったようだ。

 

年末進行です、皆さまどうかご自愛ください。