５月の２日と６日をつぶせば10連休になるというゴールデンウィークだったが、しかし、無職なのでそんなことは関係なく過ごした。いつまで無職なのだろうという不安は依然抱きつつ、しばらく生きていけるお金はあるので言うほど焦燥感はない。
ひとつふたつ履歴書を送りはしているものの、返事がこない。一週間以内に連絡がくると書いていたけれど、連休をはさんだせいでそのリズムが崩れているのだろうか。ちらちらと着信がこないか確認しつつ、ポストに何か入っていないかのぞきつつ、生活している。
全ての組織がそうだとは言わなけれど、応募したのは正社員枠ではないので、こちらが考えているより内部の動きは適当なのかもしれない。前職場はそうで、パートタイマーを雇うとき、応募者のことをみんな好き勝手言っていた。その時のメンバーは元気だろうか。異動で散り散りになってしまったが、それぞれの頭に隕石でも落ちたらいい。
無職だから関係ないとは言いつつ、休日の方が動きやすいところはある。働いていないことへの後ろめたさかもしれない。仕事を辞めることで一悶着あったせいで、実家に帰るのもだるい、が呼ばれたので行ってきた。やーいプー太郎と揶揄されたが、父などある日いきなり仕事を辞めているので、もしかしたらそういう家系なのかもしれない。本当にろくでもない。
せっかくなので海に出かけた。以前は綺麗な石が一面に敷き詰められていたと記憶している海岸には、なぜか明らかな砂利があるだけであった。津波で流されたのか、皆が拾っていくから定期的に補充されるのか。しかし、みんな下を見て石を拾っている。なんとなく習って綺麗な石が残っていないか見たけれど、よくわからない。
道の駅や商業施設には県外ナンバーも増えていた。スマートフォンで施設内の動画を撮っている人がいて、ああ、ブイロガーの裏側……などと一人感動していた。カフェでもアクロバティックなポーズで写真を撮る人がいると、おお……とときめいてしまう。写真のセンスがないので、インスタグラマーに実は憧れているのだ。
そうして実家から帰ってきてぐうたらして、３回目のワクチン接種を受けてぐうたらして連休は終わった。これまで特に大きな副反応はなかったが、次もそうとは限らない。スポーツドリンクとカップ麺、そしてお菓子を用意し、接種日は腕が上がらなくなるからと早めに入浴して布団に入り、その時を待った。
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結局、何もなかった。注射部分は確かに痛いが、倦怠感とか発熱とかなんだとか一切なく、しかし念のためと布団で過ごすうちに１日が終わった。注射を打たれた瞬間がピークで痛かったと言っても過言ではない。
寝ている間、コロコロチキチキペッパーズの１mmもおもしろくないであろう動画を見て一人大笑いしてしまったのが、もしかしたら副反応だったのかもしれない。一応リンク貼るけれど、本当に何もおもしろくないので見ないでください。本当の本当に、私の感性が疑われるので見ないでください、コロチキさんには申し訳ないけれど。
