10/3晴れ、「趣味はなんですか」とかいう面倒な質問

辞書を開いて今回の意味での「趣味」を引くと、

[実用や利益などを考えずに]好きでしている ものごと

とある。

 

一番好きなことはなんですか、と聞かれたら洗濯機を回すことである。汚れた衣類がきれいになって出てくる瞬間が最高に好きだ。

じゃあ、何かこだわりがあるのかと言えば、そんなことは全然全く少しもない。

衣類の量に対し目分量で洗濯用洗剤を入れ、漂白剤を入れ、柔軟剤を入れる。全部適当だ。柔軟剤の香りが強いのはあまり好みではないので少なめにしているが、残り2つは多い方が効くだろうとドバドバ入れる。環境にNO配慮(また小泉氏が……)。

手洗い推奨衣類も、大丈夫そうなものはやっぱり洗濯機に突っ込んでしまう。そうやって適当に回しても、できあがる洗濯物はきれいに仕上がっているので現代の技術は偉大である。

洗濯王子的な方もいた気がするが、私はそんなに洗濯について詳しくない。詳しくないけれど、適当に洗濯機を回しているだけだけれど、洗濯が好きだ。

 

趣味:洗濯機を回すこと、はさすがに何か違うとわかっているので、趣味は読書と絵画鑑賞ということにしているが、この2つは正直そんなに好きじゃない。苦なくできるというだけで、いつでも本を読みたいわけじゃないし、全国の展覧会を常にチェックしているわけでもない。時間があったらするけれど、この2つのためにわざわざ時間を割こうとは思わない。

インスタで♯読書好きや♯美術館巡りなどと検索すると、それなりの投稿がある。わーいろんな本を読んでいるなあ、わーいろんな展示を見ているなあ。わー、わー、ゎー……。

ここから先は個人の独断と偏見になってしまうので以下略であるが、読書や美術館をおしゃれな自分演出のために使わないで欲しいなあという気持ちがふつふつと沸く。もちろん、どういう意図でその写真が投稿されたのかなんて私には一生わからないが、一人スマホに向かって「あぁん?」とイラついてしまう。本当に読書好きなの?本読んでる自分が好きなんじゃないの??あぁん???

 

これ以上はいけない。

好きの表し方は人それぞれ。理解できたり共感できなくても、その「好き」という気持ちを否定してはいけない。それを言ったら私の洗濯好きだって、そんな適当にスイッチ押してるだけで本当に洗濯好きなの?と責められてしまう。でも好きなんです、信じてください!

読書が好きだと一口にっても、文字を追うことが好き、紙の匂いが好き、装丁が好き、いろんなパターンが考えられる。だから、どれくらい読むのかとか好きな作家(作品)は誰(何)かとか、そんな浅はかな質問で相手を試すようなことをしてはいけないのだ。

 

趣味はなんですか、なんて社交辞令みたいなものだろう。話すきっかけにでもなればいいかな、と思ってとりあえず聞いておくことだ。なのになんでこんなに熱くなっているのか。

いろいろあったんですよ。