8/9雨、戦闘力上げたって戦う相手がいないんだもの

東北北部は梅雨明け宣言をしないそうだ。

晴れて暑くなってセミがわんさか鳴いて、ああ夏だと思ったらざんざか雨が降り肌寒い一日となった。確かに、梅雨明けとは言い難い天気だ。どこにも出かけられない今、掃除洗濯が気分転換なので早くカラッと晴れてほしい。

 

美容室に行ってきた。少しふ抜けた髪を染め直して、長さを整えて、トリートメントをキメてばっちり戦闘力120%アップ。戦闘力、とは自分に対する自信というか他人に自慢したい気持ちというか、なんだろう、無敵感?外側に向かってわくわくした気分で、どこにでも行けるし誰にでも立ち向かえる、というやる気がみなぎってくる感じ。

なんだけれど、特にどこかに出かけることもなく、行きとは違う道を歩きながら帰ってきた。いつもなら、美容室終わりはひゃっほ~で何をするでもなく街に出かけるが、なんだか面倒くさくて帰ることにした。お盆休み、人の動きも活発になっているから、不用意に人が集まる場所へは近づかない方がいいだろう。

美容室ではタブレットで雑誌を読んでいたのだが、いつの間にかるるぶだかまっぷるだか旅行雑誌を開いてしまい、ああ、いいなあいいなあいいなあと旅行欲が高まってしまった。ただ見たことのない風景を見に行きたい。いつもと違う空気を吸いたい。誰ともわからない人々が生活する様子を眺めて、世界の広さを確かめたい。

まったくどうでもいいが、私は胃腸がお上品なので国内旅行に限る。そもそもパスポートなんて持っていないんだけれど。

 

どこにでも行ってやるぜというモチベーションが消化不良のまま、いつまで過ごすことになるのだろう。コロナ前には、友人とあそこに行こうとか、また別の友人とどこに行こうとか、いろいろ言っていたのに。そのどれもが実現しないまま、きっと2020年という年は終わる気がする

頑張って出かけたところで、コロナにでもかかれば人生めちゃくちゃである。

感染者が多い地域から自分の住む地域へ来てほしくないという気持ち、わかる。医療体制とかもろもろの理由でやっぱり地方へ出かけるべきではないという理論、わかる。会いたい人に会いに行きたい、その気持ちもわかる。来ないでほしい、来てほしい、行きたい、行きたくない、それぞれの思いはわかる。

その思いがぶつかって、いろいろ問題になっているのを見ると、ただ悲しい。なぜ、自分の気持ちを伝えるのに、相手を貶めるような言葉を使う必要があるのか。もともとそういう言葉を選ぶ人なのか、名前が相手にはわからないことがそうさせるのか、それとも、こんな世の中でいつもよりストレスがかかっているのか。

いつもなら出かけたり人と会ったりして蓄えたエネルギーを発散するのに、それができない。力をためて戦闘力はマックスまで上がっていて、いつでも来いや!の状態なのに力を発揮できる相手(場)がない。ので、そこまでする必要がなくてもどとうのひつじ(PS版)を繰り出しちゃう。

みんな苦しそうである。

 

とりあえず、明日の朝は雨が降らないようだし、チャリンコを漕いでその辺をふらふらしてこよう。はぐれメタルの一匹ぐらい倒せるように、レベル上げという名の運動でもすれば少しは私もすっきりするかな。