贈る楽しさを教えてくれたのはバレンタインだった

中学生の時のバレンタイン、友人からもらったチョコレートは非常に硬く、歯の詰め物がとれてしまうほどでした。痛かった……

 

14日はバレンタインでした。職場でも、全員とはいかないものの、お世話になっている人にはとらやの小さい羊羹を1個ずつ、なんだかんだ10個くらい配りました。「ほんのきもち」とか「ありがとう」とかのかわいいメッセージシールを貼ったのですが、そちらも好評だったのでよかったなあと思います。

日頃から、何かあったらすぐプレゼントの準備ができるよう、シールとか袋とかちょこちょこ集めているのですが、そういう「贈る習慣」ができたのは今の職場に移ってからです。今までは、バレンタインなんて全く関係なく過ごしてきました。それもこれも、ある先輩の影響です。

 

その先輩は、毎年バレンタインには40人以上の職人全員に、お菓子を配っています。何種類か市販のお菓子、板チョコとかきのこ~とたけのこ~とか買ってきて、袋に詰めてメッセージカードを添えて配ってくれます。いくらお金がかかってんだ、というのもあるし、なにより、どんだけ時間かけてんだって感じです。

本人は、お金については「使うのが趣味だから」「私、財閥だから」等、あまり気にしていません。手間についても、今は管理職に近い自分の立場に対して、「現場のほうが大変だから」とみんなを労わってくれます。できた人だ。

 

バレンタインで職場に送る/送らないの是非は置いておいて。

とにかく、バレンタインの贈り物をもらって本当に嬉しかったです。翌年もその先輩と、別の方からもらってやはり嬉しく、次こそはと意気込んで、今年は私も配る側に回ってみました。結果、今度は楽しかったです。

 

贈り物を送るって、大変です。でも、その過程がすごく楽しい。

喜んでもらうにはどうしたらいいだろう、話題になっているものは何だろう、なかなか手に入らないものって何だろう……。自分が使うかとはまた違った角度から物を探すので、いつもとは違う発見があります。とらやでラムレーズンの羊羹なんて売っていてびっくりしました。

また、私は定期的にとにかくお金が使いたい欲が生じるのですが、そういう時にはプレゼント候補を買ってお金欲を鎮め、ついでに自分で試しています。お店が近くにないため、通販に頼りがち。そのため、あらかじめお試ししているわけです。別に贈り物のために生きているわけではないんですが、来るべきその日のために情報収集は欠かさないかもしれません。

今では贈り物楽しい!となりましたが、その原点には、先輩からの、バレンタインの贈り物があったからです。贈りたいときに贈り物ができるん、そんな計画性のある人間になりたいです。


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