12/19晴れ、なけなしのシュトーレン

散髪に行ってきた。美容師に「整える程度で」と毎回お願いしてきたおかげか、「そういうこと」に無頓着な私の手に負える長さではなくなったので、短くすることにしたのだ。髪が長い人ってすごい。

タートルネックに似合う長さに、というアバウトな注文の結果、髪型は、髪型だけは『逃げ恥』の新垣結衣っぽくなった。とてもとても嬉しい。

 

ジムがあったので、美容室後、改めて支度し直して出かけた。太陽は出ているが風が冷たく、そこにあるはずの山は真っ白なもやもやに覆われて何も見えない。向こうでは雪が降っているのだ。昨日の夜から降っていた雪は、結局3㎝ほどしか積もらなかったものの、この街はやたらと寒い。というか、雲に覆われている分、雪が降っている方が暖かいのだ(たぶん)。日中、中途半端に溶けた雪は、夜の寒さで凍りつく。はい、てかてかつるつるな歩道のできあがり!

予約時間よりだいぶ早く出発したのは、街中のクリスマス気分を味わうためだ。手仕事の雑貨を集めた催しが開かれているそうで、それを見に行ってきた。せっかくだから何か買おう、とルンルンで会場に入った瞬間、あることに気づく。もしかしなくても、現金、持ってないんじゃない?

 

買い物はほとんど電子決済で済ませているため、「必要な」とき以外は大きい現金を持ち歩かないんだけれど、たぶんこの会場は私の財布であるSuicaも楽天ペイも使えない。クレジットカードは使えそうだけれど、持ってきていない。現金が必要なときって今じゃんね、ああ~準備不足~~!会場を出て現金を準備してもいいけれど、コロナ対策で連絡先書いたり入場制限があったりなので、もう一度入るのは手間だし迷惑だろう。

ちらりとのぞいた財布には野口英世さまが3人いらっしゃる。はい、税込み3,000円以内の買い放題企画が始まった。と言って、手作り雑貨、しかも伝統的な技法とか材料で作られた商品なので、まあ、ちょっと、若干、いいお値段がする。籠すてき!コースターかわいい!食器おしゃれ!と値札を見れば、敗北を宣言するしかない。

コースターはいけたけれど、本命はコースターより二回りくらい大きい敷物で、そっちは予算オーバーだった。

お金がないとなぜか物欲が湧く。けれど、ない袖は振れない。収穫なしか、と思って何気なく近くのシュトーレンを見る。ん?2,000円?お?買える。

お金をもう少し持った状態であれば、何でも買えるという余裕があれば「待て待て、いつだったか1,500円のシュトーレンでさえ買わなかったくせに2,000円のやつは買うのか?」と冷静に考えられただろう。しかし、それはあくまで仮定の話。今の私にそんな確かな判断能力はない、ということでレジに向かう。ありがとうございました~。

 

2020年という年は「コロナ」ですべてが片付けられてしまって、楽しい思い出がたくさん、という人は少数だろう。私にとっては、明日も明後日もその先も今日と同じような一日になるとは限らない、という当然のことを改めて考えた1年だった。未来のことを全く考えないわけにもいかないが、でも結局、確実なことはなにもない。

明日はどうなるかわからない、ので、シュトーレンをもう1切れ食べた。

f:id:uhi13:20201219204002j:plain

 池の水も氷っちゃったよ