美術館に行く勇気がないあなたへ

先にこちらから書くべきでした。

行く勇気がない、というのは、行きたいけどあまり行ったことのない場所だし、ちょっと緊張するな……という人だと思います。そんなに緊張せずに、行きたいというのならまずは行ってみてください。無理に行く必要は全くありません。

困るのは、美術館に入るまでと、どういう風に作品と向き合ったらいいのか、ということでしょうか。美術館への入館方法は、映画館に行くのとそんなに変わりありません。鑑賞については、長くなるので、またいつかの機会にしたいと思います。

 

・そもそも、美術館とは

絵画だったり彫刻だったり、平面の作品だったり立体物だったり、誰かが作った見て楽しむものが展示されています。残念ながら、多くの展示品はたたいたり、触ったりはできません。

 

・美術館に行く前に

便利な世の中になりました。

行きたい日が開館しているかどうか、何時から何時までやっているのか、入館料はどのくらいか、何の展示をしているのか。だいたいのことはホームページでわかります。館内の地図ものっけてくれれば、どこから入ってどう見るのか、ということもシュミレーションできるのですが。

荷物を持って館内を歩くと疲れるので、極力減らしたほうがいいです。買い物のついで等で荷物が多い場合は、美術館のコインロッカーや(ごく一部の館では)受付に預けることもできます。荷物が作品にあたって損傷すると美術館側が困るので、その辺は親切です。

 

・美術館に着きました

入館料を払います。二~三人くらいの人が、横長のテーブルに並んで対応しています。大人(高校生、大学生……)1枚お願いします、と言えば○○円ですと答えてくれますので、お金を払い、チケットを受け取りましょう。

そういえば、大きな荷物がある場合は預けましたか?チケットを買う場所の奥にロッカーがある場合、手前にある場合、いろいろですので、わからなければチケットを買うときについでに聞きましょう。

ここまでが大変でしょうか。

 

・展示室に入ります

作品が展示されている部屋のことを、展示室と呼びます。構造上の問題か、最初の部屋がなぜか第1展示室ではないことも少なくありません。

展示室に入ると、「ごあいさつ」と書かれたキャプション(看板みたいな説明文。ボードに書かれていたり布に印刷されていたり様々)が最初に出てくると思います。なんかよくわかんないけどいろいろあって展覧会をやるんだー、くらいに読んでおきます。最初からじっくり読むと(読んでもいいのですけれど)、後々疲れてしまうのでほどほどに。

雑談は構いませんが、周りの人の様子を見て、迷惑にならないようにしましょう。

 

・作品を見ましょう

ぼーっと見たり、じっくり見たり、体調と気分に合わせて鑑賞しましょう。見ながら、嬉しいとか楽しいとか悲しいとか、おなかが減ったとかあの事思い出しちゃったとか、自分の気持ちがどのように変化したのかも観察しましょう。美術館は、作品を見ながら、あなたの気持ちがどう変化するのかを観察する場所でもあるのです。

見終わったら、展示室(美術館)を出て、お手洗いに行ったり、美味しいものを食べたり、買い物をしたり、自由に過ごしましょう。荷物を預けていたら、きちんと持って帰ります。

 

・ちなみに

展示室内でメモを取りたい場合、原則、鉛筆のみ使用できます。事前に用意するか、美術館側から借りましょう。シャープペンシルが大丈夫かどうかは、試したことがないのでわかりません。私は展示室でメモ取らないしな……。

スマホ等をいじるのもだめなところもあったので、割と厳しいですね。

それから、おなかが鳴る音が結構響くので、何かおなかに入れてから出かけたほうがいいですよ。