10/22曇りのち雨、今年だけの休日

ブログの記事を整理した。

あまり人に知られたくない内容だなと思うようになったので隠してしまった。誰だかわからないからこそ書ける内容もあるし、誰が書いているかわかっているからこそ意味を持つ文章もある。今までは前者でやってきたが、今後は後者にしたいなと思うようになった。

特定の個人はわからない程度に、でもどういう人かはわかるように、その匙加減が難しい。

 

先日、札幌に行ってきた。

盛岡から高速バスで八戸に向かい、フェリーで苫小牧へ、そこからまたバスで札幌に行くという旅。札幌って行ったことないし、フェリーって乗ったことないし、ものは試しにちょっと挑戦してみた。調べてみるとフェリーには浴場があるということなのでタオルを準備して、あとは寝るとき用の軽装やその他お出かけセットをリュックに詰め込んで、念のため酔い止め薬をもって札幌へと向かう。

 

よく見えない景色を高速バスの窓から眺めながら、どんな人が住んでいるのか、どんな生活を送っているのか勝手に想像するのが楽しい。ここに住んだらあの店で買い物をするのだろうか、そこの飲食店はどのような雰囲気か、ぽやぽやと考える。様子がよくわからない分、想像力はどんどん膨らんでいく。

途中で寝てしまったが、フェリーターミナルに無事着いた。乗船手続きをして、いざフェリーへ。いろいろ混じって、あまり海らしいにおいがしないのが残念だった。お風呂に入ったり甲板に出て海を眺めたり船内を散歩したりして、することがなくなったら部屋に戻って横になった。常にカタカタカタと揺れる寝床に、寝れるだろうかと不安になったが気付けば朝になっていた。

それでも、いつもよりは随分早く目覚めたのでまた甲板に出て海を眺める。

苫小牧のターミナルに着くところ

 

 

札幌では買い物をしたり散歩をしたり、とにかく21時の帰りのバスまで時間はあったのでのんびりしていた。あまり下調べをせず、札幌で何をしたいということがなかったので、スケジュール帳を探したり化粧品や洋服を見たり、そんな過ごし方になってしまったが地元にはないお店を回れたので楽しかった。美味しいものもいろいろ食べることができたし、市内の夜景を見れただけでも十分に価値はある。

 

 

自分の知らないところにこれだけの街があって、たくさんの人が生活している。その周りには広い広い海がどこまでもつながっている。私がどんなに楽しくても悲しくても、そんなの関係なく営みが続いていることを実感できて、なんだか勇気をもらえた。私がどうなったって世界には関係ないのだから、私はとりあえず自分の心配をしておけばよいのだ。

それでいいじゃないか。

 

またいつか、札幌に行きたい。