10/24晴れ、まさにカメムシ日和

非常にさわやか、まことに心地よい、あっぱれな秋の空。

少し動けば汗をかくようなあたたかさ、さあさあ流れる風が気持ちい。こんな天気ならば、あいつらにとっても大変活動しやすいことだろう。

 

 先日、実家に帰った時もこんな気持ちのよい天気だった。

家の壁、カーテン、洗濯もの、いたるところにあいつらの気配がする。ていうか、ちょっとくさい。廊下には、あいつらを捕まえたのであろう二つ折りのガムテープが山盛りになっていた。

 

カメムシ

その名を口にするだけでおぞましい。

やつらに同情の余地などない。見つけたら即刻ガムテープで捕縛するしかない。逃がしたら最後、どこに潜り込むのかわからないのだから。悪臭を放たれてはこちらの負けである。

まず見た目が気持ち悪い。茶色くてちょっと硬そうな外見で、無駄にでかい1㎝以上はある体。テントウ虫(ニジュウホシテントウを除く)なんてあんなに愛らしい見た目しているのに、まさに悪役みたいな、人から嫌われるために生まれてきたようなフォルムをしている。ガンダムで言うなら、濁点の陣営(注:ガンダムの敵役は名前に濁点がついている方といううろ覚え知識)。私の実家は茶色いのしか出ないけれど、緑のやつもだめだ。

動きはそこまで速くないけれども、急にブーンと飛ぶとかありえない。その硬い体で飛んで、誰かに当たったらどうするの?少しは周りの迷惑を考えて行動してほしいし、その気味の悪い音を工夫しろ。ブーン↑じゃなくてブーン↓だもんな。トンボなんてもっと軽やかに飛んでるじゃん。体重そうだよね、痩せたら??

見た目と動きがおええって感じなのに、その上くさいとか本当に考えられない。びっくりしたらおならするし、つぶれたりしても体の中からくさいのが出てきて本当に処分に困る。各家庭いろいろ試行錯誤なさっているようだけれど、うちは先述の通りガムテープにくっつけて、そのまま二つ折りして燃えるゴミ。もえろもえろー!!

 

ところで、カメムシにはいいカメと悪いカメと、ただのカメはいるそうだ。詳しくは徳島県立博物館 山田 量崇さんのエッセイをご参照願いたいのですが、いいカメというのは益虫、つまり害虫を食べて人類の役に立つカメのことで、そんなカメがいたなんて驚きである。いいカメさん、頑張ってね。

悪いカメには、あのおならをするクソ虫も含まれており、虫自体は害はないけれども不快な思いをさせる虫に該当するという。なんで生きてるんだろうね。

ただのカメというのはセミタガメのことだという。ふーん。

http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/cc/68.htm

 

カメムシを根本的に、家に近づけないようにすることは難しいらしい。あいつら方々から飛んでくるもんね。あくまでネット情報だが、パクチーとかミントとかにおいの強い植物が苦手だそうで、そういうの植物を植えておくのは一つのカメ回避策のようだ。効果はわからない。

個人的には絶滅しても一向に構わないのだが、生態系的な理由で何か不便があるかもしれないし、人間の一存で一つの種がいなくなるというのも傲慢なことだから、どうか根絶やしになってくれとは言わない。カメムシごときで世界がどうなるのとは思わないけれどね、一応ね。

 

田舎で生きていく以上、カメムシとの共存は宿命なのだ。