4/11くもり(寒い)、あなたは初対面だろうけれど私はよぉく存じ上げておりますわよ問題

根暗やろうのねちねちした愚痴となっております、さーせん。

 

名前を聞いた時点でピンときていた。あなた、あの時のあの方でしょう。

仕事をしていてもしていなくても、対面やら電話、あるいはメール等のやり取りで感情をかき乱されることはある。そんな言い方しなくても、と怒るときもあれば、こんな風に言われるなんて私が悪いのかな、と落ち込むときもあるだろう。終わった後に晴れやかな気持ちになることだってあるけれど、私が今回書き記すのは当然、前者の方。

 

仕事を進めるにあたって優先順位をつけた場合、その当時、厚生福利は後回しだった。年度初めだったら保険証の発行とかなんとかがあるので優先度が高くなるけれど、それ以外の時期には、まあそんなに意識しない業務だと思う。あくまで、私の仕事の範囲では。

なんだけれど、なんだかのなんだかがなんだかで(もはやすべてがあやふや)、とりあえず、そちらの職員である〇〇さんについてAですかBですか、みたいな確認の書類が来ていたのを私はすっかり忘れたいた。これは私の落ち度、-100点。で、すっかり忘れていて締切が過ぎていたので電話がかかってきた。

何月何日付で文書をお送りしているんですがまだですかみたいなことを言われた、と思う。もはやすべてが過去のことなので、具体的に何を言われたのかは憶えていなんだけれど、この人いやな言い方するなあと思ったことだけがぽやーっと記憶に残っている。自分の失敗を棚に上げてこいつやな感じとか思っている、-50点。

そのやな感じと思っていた人が、職場で、今、目の前にいる。

 

先日、その人が、自分がいた福利厚生課がいかに大変であるかを教えてくれた。出された書類がきちんとしていなくて愕然とした、事務職員にはもっとしっかりチェックしてほしい、的な。わかんない書類はとりあえず出しちゃいますからねーと言ったら、それがダメだ、こっちでチェックして間違っているところは訂正している、それだけこっちの負担は大きいんだと言われた。

わりと本気でふざけんなと思った。知らんがな。

申し訳ないし忙しいのもわかるけれど、こっち側にその書類を見る余裕があるかと言われたら、ない。年度初めに事務職が忙しいのはどこも一緒だ。その中でどこに力を入れるかとなった時に選ばれないのは、「出戻りがない」あなたの元担当になってしまうのは当然だろう。

そうならないように書き方の資料を用意するとか、やっぱり間違っている書類はきちんと返すとか(指摘されなければ間違っていることすらわからない)、そういう工夫をするのはあなた方の問題ではないのか。こっちに要求する前に、あなたはやれることをきちんとやっているんですかあー?と自分の中の嫌な奴が叫んでいた。あなたは黙ってて。

ついでに、あっちの書類には添付資料欲しいけれどこっちには不要って書いてあって、どっちが正しいんですかーと聞いたら、制度がころころ変わってこちらも苦労している。不要でいいけれど、なおす暇もないくらい忙しいと言われた。

知らんがなpart2。

 

何かの研修で、「書類やパソコンの向こう側に人間がいることを忘れてはいけない」と言われたことがある。その時はなるほどなーと感心した程度だったけれど、経験を積むにつれてその言葉を実感できるようになってきた、気がする。

例えば、職員に対して締め切りまでに出なかった書類を督促するにあたり、今までは腹立たしい気持ちの方が大きかった。最近は、どうして出なかった/出せなかったのだろうと考える視点を持つようになった……かな。出す側としてはどういうことをサポートしてもらえれば出せるのか、考えるようにしている。人によって事情はいろいろだから万人に有効な方法はないかもしれないが、そうやって考える想像力は大事にしたいよね。

たぶん、職場で正面に座る人が私にとってやな感じなのは、身勝手な話だけれど、そういう想像力を働かせてくれている片鱗がこちらには伝わってこないからだと思う。実際に考えているのはどうかは知らないけれど、伝わらなければ意味はない。

 

どこで誰と働くことになるのかはわからない。だったら、どんな人とでも丁寧に接しておくのは保身のため。

もう一つ。私自身、誰かのなんてことない言葉に怒ったり落ち込んだりしてきた。誰かに、私の言葉で「もうやだ……」と思われたって、私はその人に対して責任が取れない。だったら、誰が何の言葉で傷つくかなんてわからないけれど、攻撃的な発言は避けようと思うのだ。まあ、これも保身かな。